専門の印刷会社も多数あり!同人誌ってなぁに?

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ネットの検索画面に「印刷会社」と入れてみてください。

そうすると、出てきた検索画面の中に「同人印刷所」や「同人誌印刷」というフレーズがでてくることでしょう。

では、この「同人誌」とはいったいどういったものなのかご存知ですか?商業印刷とは異なるのでしょうか?

今回の記事では、この「同人誌」についてご説明します。

同人誌とは、同じ趣向の人々(同人)が資金を出し合って作成する同人雑誌の略称です。基本的には、営利目的というよりも、同じ趣味の方同士で楽しみあうために個人的に発行されます。

そのため、流通図書とは違い、日本図書コードやJANコードはついていません。流通方法も一般の書店においてあるということはなく、個人間の通信販売や、同じ趣向の方々が集まるイベントなどで販売されていることが多いのです。

近年では、漫画やゲーム、アニメの二次創作作品の同人誌が多く流通しているため、同人誌というと、これらのものばかりかと思われる方も多いでしょう。しかし、実際には純文学や俳句、歌集などの同人誌も存在しています。

日本で同人誌の始まりは、明治時代に硯友社で発行されていた『我楽多文庫』などで文学や小説、俳句や短歌などを嗜んでいる方々が、発表の場を求めて費用を出し合って、自費で雑誌を刊行したことといわれています。

これらの同人誌は『文學界』『新思潮』『白樺』など、様々発刊されました。『文學会』は星野天知、戸川秋骨島崎藤村平田禿木など現代にも名を残す人物たちの手によって発刊されました。その後、5千円札にも描かれている樋口一葉なども加わり、明治26年から明治31年まで58冊発行されました。

『新思潮』は明治40年に初めて発刊され、その後、参加する同人が複数変わりながらも、昭和54年まで発行された文芸同人誌です。芥川龍之介が翻訳で参加していたり、川端康成が携わっていたりと近代文学に大きな影響を与えた同人誌と言えるでしょう。
『白樺』は明治43年、武者小路実篤らいわゆる上流階級の若者たちによって大正12年まで発刊されました。表紙の装丁もこだわって作成されており、これらは今では美術的な価値も見出されています。

このように、同人誌が登場した当時の全盛期では、同人誌の存在が、文学界に大きな影響を与えました。

その後、第二次世界大戦が終結すると、藤子不二雄などの近代漫画家が登場します。それに伴い、マンガやアニメの文化が一気に開花するのです。そして、それらの同人誌が登場しました。

マンガの同人誌は当初は文学の同人誌と同様の役割を果たしましたが、既存作品の二次創作物を発表する場ともなりました。好きなキャラクターや物語を自分の思うままのストーリーに当てはめていくのです。

これらは厳密に言えば著作権に抵触している恐れがありますが、現在の日本ではある程度の範囲なら黙認されているという事実もあります。

こうして二次創作が活発になっていくにつれ、同人誌を専門に印刷をする印刷会社というものも登場してきました。商業印刷物に比べ、少ロットの印刷に対応しており、比較的軽微な設備で対応が可能な事から、現在様々な印刷会社が同人誌専門印刷会社として営業しています。

これらの印刷会社の場合、商業用の印刷物については対応していない所が多いので、印刷会社を選ぶ上で注意が必要でしょう。