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驚き!お札には印刷技術の最先端が詰まってます!

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お札をじっくりと見たことがあるでしょうか?

まず、金額が書かれています。そして、日本銀行券という文字が印刷されているでしょう。そのほかには、著名人や日本の名所の画像と、様々な模様が描かれています。お札を光にさらすと、すかしとよばれる絵柄がうっすらと見えます。

しかし実は、お札に必要な情報と言えば、金額とどこの国の紙幣なのかというこの2つの情報だけなのです。たったこの2つの情報があれば紙幣としては作用できるでしょう。他のすべての模様などの印刷は偽造防止の為の役割を果たしているのです。

お札の印刷は独立行政法人国立印刷局が担当しています。ここではお札の用紙を作成するところから原図制作、印刷、断裁、検品、包装まで紙幣にかかわるすべての工程を賄っているのです。

●用紙は紙幣専用紙を使用
お札の紙を触ってみると、他の印刷物とはちがう独特の感触があることが分かります。原料は「みつまた」や「アバカ」などのパルプを使用しているのです。詳しい調合は社外秘となっています。

パルプを裁断する段階から、原料の調合から、紙をすく抄造、断裁まで紙の作成も国立印刷局が行っており、これらの紙が外へ流出することのないように厳重に管理されているのです。

●印刷には細心の注意が払われています
紙幣の絵柄である原図は国立印刷局に所属する職員によって筆と絵の具を使用して描かれています。そして、その描かれた原図を銅板の上に彫刻していくのです。この銅板が印刷用のプレートと同じ役割を果たします。

つまり、現在印刷会社で機械化されているDTP作業は、紙幣印刷では採用されず、いまだに手作業で精密に作成されているということなのです。

その原版を印刷機にセットするために面付けし、版面を作成します。紙幣はかなり大量に印刷しますので、版の劣化を抑えるためにメッキを塗る加工を施すのです。

そして、いよいよ印刷されるのですが、この印刷機も、国立印刷局独自に開発された印刷機を使用しています。通常のオフセット印刷と凹印刷と呼ばれる印刷を同時に行うことができ、効率的で高精細な印刷物を刷ることができます。

1回目の印刷が終わると、一万円札と五千円札にはさらに偽造防止としてのホログラムが印刷されます。そのあとに、一枚一枚異なる記番号と、表面にある印章を印刷するのです。

印刷が終わると、断裁、検品作業が行われます。この時点で紙幣としての価値十分発生してきますので、機械と人の目、両方を駆使して不正・不適合品の無いように作業が行われます。

●様々な偽造防止の印刷技術

紙幣の印刷には通常のオフセット印刷に加え、凹印刷も活用されています。凹印刷は通常の印刷よりも高くインキを盛るため、手触りで、ぼこぼことしているのが分かります。これにより、視覚障碍者の方にもお札の値段がわかるように工夫されているのです。

また、日本紙幣の偽造防止として有名な加工がすかしです。お札の真ん中の円の部分にすかしが入れられているのは皆さんご存知でしょう。でも実はそれ以外の箇所にもすかし加工が施されています。紙幣により本数は違いますが、表面の肖像画の部分に細い長方形のすかしが入っているのです。

また、カラーコピーでコピーしても再現できないマイクロ文字を使用して、「NIPPONGINKO」という文字が印刷されていますし、紫外線を当てると特殊に光るインキを使用して印刷されている部分もあります。

お札を傾けると文字が浮き出るホログラムや、紙幣の両サイドにはパールインキを使用した光沢を確認することができます。

このようにさまざまな技術を用いて、紙幣の偽装を防いでいるのです。