確認してみてください!光の当たり具合で印刷の色味は変わります

f:id:hitokoburakuda2012:20151215131631j:plain

同じチラシを室内と屋外で見比べてみてください。または、雨の日と晴れの日で見てみてください。

同じ印刷物なのに、色の感じが違って見えませんか?色の見え方は、光の量や当たり方で大きく変わってきます。明るい場所で見れば全体的に白っぽく見えますし、薄暗い場所で見れば印刷物もくすんだ感じに見えるでしょう。

ここで注意しなくてはいけないことは、印刷会社で印刷時の光の当たり方と、実際に印刷物を使用するときの光の当たり方は同じではないということです。印刷会社で印刷した際に、指定の色通りになっていたとしても、実際に印刷物が納品されてみると、あれ?色味が違うなぁと感じることがあるかもしれません。

このような現象は、光と物体(印刷物)そのものの色、人間の視覚の3つの要素によって引き起こされていて、「メタメリズム(条件等色)」と呼ばれています。

メンメリズムは、印刷物を印刷する際には必ず発生してしまう現象です。この差をいかに埋めるかが理想の印刷物に近づけるポイントとなります。

光は、太陽光であったり、蛍光灯であったりで大きく異なります。そのため、印刷環境を整えるときに標準環境を作ります。光の標準的な環境としては自然光が採用されています。

一般に、日中の太陽光は晴れた日で「5000~5500K」と言われています。そのため、印刷会社の色に関する現場の蛍光灯は5000Kの物を使用されていることが多いでしょう。そうすることにより、屋内と屋外での色の見え方の差を押さえ、より使用環境に近い状態で色を合わせることができるのです。

また、「演色性」も重要視されています。演色性とは光源の性質で、自然光を基準として、自然光により近いものを演色性が高いと表現し、自然光から離れたものを演色性が低いといいます。日本では演色評価数としてJISの規格化されています。

印刷物の色味が光によってイメージと違ってしまったという事態を防ぐために、色に対してこだわりのある印刷物は、印刷会社にどのような環境でその印刷物を使用するのかということをきちんと伝えておくこと、基準となる色を印刷会社、クライアント双方で環境を合わせて決めておくことが重要となってきます。

光の具合の変化が少ない環境下(印刷会社の印刷機の横などが最も望ましいです)で、双方立会いの下、印刷する紙とインキを使用して色を決めていくと仕上がりとのブレを押さえることができるでしょう。

もちろん、そのために、クライアントは印刷会社に赴かなくてはいけませんし、実際に紙とインキに印刷しながらの調整になるので時間面でも金銭面でもコストがかかることは避けられません。

しかし、商品カタログなど、色についてこだわりの深い印刷物に対してはこのような確認方法が行われることが多いです。実際に、今まではカタログ作成の際、印刷会社に色を任せていたが、実際に現物を持ち込み、本番と同じインキと紙を使用して色を何度も合わせていくことによって、売り上げが大幅にアップしたというケースもありました。