発注前にちょっと考えてみよう!実は難しい印刷物…

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様々な印刷物があふれている現在、このようなものを印刷したい!と希望を言えば、日本のどこかの印刷会社が対応してくれることも多いでしょう。しかし、それはすべての印刷会社で可能なことではないかもしれません。

発注前に、「このような印刷物を刷りたいのだけど…」と印刷会社に相談することがもっとも重要な事になるでしょう。もし対応できなくても、対応できる印刷会社を紹介してくれたり、中請けのような形で印刷会社を通して不可能な作業のみ他社に依頼するという方法もあります。

では、印刷会社にとって難しい印刷物とはいったいどのようなものなのでしょうか?この記事では、発注する前に少し考えてほしい、難しいといわれる印刷物についてご紹介していきましょう。

■色に関係するもの

印刷会社なのに、色に関して難しいものがあるってどういうことだ!とお怒りの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、印刷機の特性上、どうしても苦手な色というのが存在してしまうのです。

苦手な色は、その時はうまく印刷できたとしても、次回同じものを刷るときに同じような色にすることが大変難しい色のことをいいます。印刷業界では「色が転ぶ」と言い、色が転びやすいCMYKの組み合わせは印刷会社では推奨されていません。

どのような色が転びやすいのかというと、同じ割合のCMYの3色で表現されたグレー・黒・こげ茶色等の色です。あらゆる印刷物はCMYで表現することが可能ですが、印刷機はその日その日によって調子が異なります。

天気や気温、湿度に大きく左右されてしまうのです。昨日はシアンのインキが強くでてしまったけれど、今日はマゼンダのインキが強くでてしまうなんていうことがしょっちゅうで、CMYKすべてのインキが同じように出るようになるとは限りません。

そのため、CMYすべて同じ割合で表現された色の場合、印刷時色が安定せず、少しでもどれかの色味が強いと簡単に色が変わってしまうのです。

これらのことを防ぐためには、できるだけ、CMYの他にKもまぜた色の配合にしましょう。またグレーに関してはK一色ないしはKと他の1色程度で作成すると色が安定します。若干色味が異なってしまいますが、印刷物の安定した品質を保つためには必要な処置と言えます。

どうしても、CMY同じ割合の色で表現したい場合は、印刷会社によく相談してみて、本紙校正を行ったり、印刷時に立ち会って色を確認したり、特色インキを使用したりなど、クライアント側もコストを掛ける必要が出てくるでしょう。

■加工に関するもの

例えば、紙以外の何かに印刷する場合、対応している印刷会社というのは限られてきます。紙以外に印刷する場合はそれ用の印刷会社を探し発注する必要があります。また、加工についても対応可能な加工とそうでない加工のものがありますので注意が必要です。

例えば、折り加工の場合、単純な、二つ折りや、三つ折り、観音折りなど、ある程度の種類は機械で対応することが可能となっています。しかし、あまりに複雑な折り(たとえば折り紙のように鶴を折る)や、小さな紙を複数回折る場合、機械では対応できません。

そのため、このような複雑な折りは手作業での折り加工となります。こうなると時間も労働力もコストがかなりかかりますし、印刷会社によっては引き受けてくれない場合もあります。

また、穴あけ、ミシン、折り、箔押しなど様々な加工が複数必要な場合も、印刷会社によっては引き受けてくれないことがあるので注意が必要です。加工の数が多ければ多いほど、難しい印刷物と言えるでしょう。

まずは「こういう印刷物を作りたい」という要望を相談することから始めましょう。