驚き!同じインキでも紙の種類によって色味が違って見えるワケ

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お手元にチラシがあれば、そのチラシを紙の種類ごとに分けてみてください。

表面がつるつるした紙、コピー用紙の様な紙、ちょっと厚い紙、色がついている紙…様々ではないでしょうか。では、次にそれぞれの黒色の部分を見てみてください。なんだか違って見えませんか?

つるつるな紙の黒色はとっても鮮やかなツヤ感がある黒色に見えます。しかし、表面がざらざらした紙や、色のついている紙だと、ちょっと沈んだ感じや、くすんだ感じの黒色にみえるのではないでしょうか。

このように、同じ黒色のインキを使用していても、印刷される紙によって、その見え方は大きく異なってきます。

今回の記事では、なぜこのような事が起こるのか、紙の表面の違いからご説明していきましょう。

和紙という言葉を聞いたことがありますか?

和紙は文字通り日本で昔から製造されている手法、材料でできている紙のことをいいます。透かして見ると若干紙の繊維などが見えるものが多いです。耐久性に優れてはいますが、その製造工程は時間と手間がかかるため、生産効率があまり良くありません。

では和紙以外の紙はなんというのでしょうか?

実は、洋紙というのです。洋紙は商業印刷で用いられることが多く、コピー機やポスター、書籍、雑誌やカタログ、お菓子の箱など、身近にあるあらゆる印刷物に使用されています。

洋紙には大きく分けて2種類あり、塗工紙と非塗工紙に分けられています。塗工紙は紙の摩擦を減らしたり、白さの度合いや光沢を高めるために表面に塗料が塗られています。薄い紙ですとチラシやカタログなどに、厚い紙ですとポスターなどに使用されることが多い紙でしょう。

非塗工紙は文字通り、表面の塗料は塗られていません。表面加工をしていない紙で、新聞や、書籍、コピー用紙やトイレットペーパーなども非塗工紙を使用されることが多いです。

塗工紙は塗工量でグロス紙、アート紙、コート紙、マット紙などに区別されています。基本的には両面とも加工がしてありますが、中には、片面のみ塗工がされていたり、表と裏で塗工の量が異なるものなどもあります。

表面を塗工加工されているため、発色が良く、色がより鮮やかに印刷されます。また、加工によって、インキが紙に染みにくいため、ごく細い線や細かい模様など細微な表現を印刷することも可能です。しかし、反射率などの関係で、長時間みると目に負担を感じてしまうこともあります。

非塗工紙は、上質紙やエンボス紙などのことで、商業印刷で使用する非塗工紙のほとんどは上質紙になります。通常の白い上質紙や、紙に色を付けた色上質紙と呼ばれるものなどがあります。

表面が凸凹しており、何の加工もされていないため、インキをよく吸います。そのため、インキの発色が悪く、くすんだような暗い色にみえたり、実際のインキの色よりも濃く見えたりするのです。

また、にじみも発生しやすいため、細かな線の集まりなどの細微な印刷では潰れてしまう可能性もありますし、インキが紙の内部にまで浸みるため、乾燥にも時間が掛かってしまったりします。

非塗工紙は印刷においては難しい紙ではありますが、コストも安いですし、手触りもよく、長時間読んでも目に疲れが出にくいため、書籍や新聞など隅々までじっくり目を通してほしい物の印刷物などには向いています。

このように、紙の種類によって、同じインキで印刷したとしても見え方に違いが出てくるのです。商品の目的に合わせた紙を選ぶこともとても重要といえるでしょう。