印刷会社やデザイナーからよく聞く「アドビ」ってなあに?

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印刷会社へデータで入稿しようとした場合、「アドビのソフトを使用してますか?」と聞かれることがあります。

「アドビ」という言葉を聞いたことのない方もいらっしゃるのではないでしょうか。「アドビ」とは「アドビシステムズ」というアメリカのコンピュータ・ソフトウェア会社の会社名なのです。ソフトウェアのみを販売する会社としては世界最大の規模を誇っています。

アドビシステムズは、PostScript(ポストスプリクト)というプリンターに対して描画を指示する言語を作成しました。そして、その機能を活用したアルダス社が発表したDTPアプリケーション、PageMaker(ページメーカー)というソフトをアップル社のMacintosh上で動作させることにより、DTPの歴史は幕を切りました。

この3社の開発は、印刷業界に多大な発展をもたらし、以降、DTPアプリケーションの世界をけん引していくことになったのです。印刷業界や、デザイナーで、Macを使用する方が多いのはこのなごりといえます。

現在も、DTPで使用される多くのアプリケーションはアドビシステムズによるものとなっています。その中で最も多く使用されているのが、「Illustratorイラストレーター)」でしょう。

イラストレーターは、ベクタ形式のドローソフトです。ほとんどの印刷会社、デザイナーはこのソフトを使用してイラスト、ロゴ、広告、図面、帳票などを作成しています。保存形式は、「ai」形式、「eps」形式、「pdf」形式などの他、様々ありますが、この3つのうちのどれかで保存して入稿することを指示する印刷会社多いです。

Photoshopフォトショップ)」というビットマップ画像編集ソフトウェアも、よく使用されています。フォトショップは2次元コンピュータグラフィックスの代表と言ってもよいソフトウェアでしょう。主に写真の画像編集に優れていて、様々な加工を行うことができます。

1990年に発表された当初は、カラー調整等限られた機能しかありませんでしたが、現在は、画像内にある霧を除去したり、無いはずの画像の欠けた部分を補正したりなどあらゆる加工が可能になってきました。

保存形式は「psd」形式、「eps」形式、「pdf」形式はもちろんのこと、「jpg」形式や「tiff」形式、「bmp」形式などあらゆる画像の保存形式に対応しています。

イラストレーターは単独ページの物を作成することに優れていますが、冊子などの複数ページを作成する場合は、また、別のアプリケーションが使用されることが多いです。そのソフトウェアは「Indesignインデザイン)」といいます。

インデザインは、ページメーカーの流れを組む、DTP組版ソフトウェアで、1999年にリリースされました。ページメーカーは、アルダス社の製品でしたが、アドビがアルダス社を買収したことにより、その系譜インデザインに引き継がれることとなったのです。

インデザインでは、文章や、画像などのページレイアウトを容易に行うことができます。現在では、音声や動画などとの相互性も上げていて、今後はデジタルコンテンツ作成ソフトとしても期待が高まっているのです。

また、近年、入稿形式で指定されることが多くなってきているのが、PDFです。PDFはアドビシステムズが開発した電子上の文書に関するファイルフォーマットです。このPDF形式で保存されたファイルは、ほとんどの場合、特定の環境に左右されずに文字、画像等を閲覧することができ、印刷会社で重宝されているのです。