せっかくの印刷物が台無しに!モアレの正体と対策法

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チラシの写真などを見たときに、なんだか違和感を感じたことありませんか?

無地のはずなのに、波紋のような模様が見える…そんな現象が起きることがあります。それは実はモアレという現象なのです。

モアレとは、模様と模様を重ね合わせたときに、その角度が違うことによって生じる縞模様のことです。そして、それは印刷の世界でよく起きる現象でもあります。

印刷は、インクジェットプリンターとは違い、網点と呼ばれる小さな丸い点で、色の諧調を表現しています。その点は規則正しく並んでおり、通常の印刷ではそれらの網点の大きさの大小で色の濃さを表現しているのです。

一色印刷の場合は、まったく問題はありませんが、カラー印刷の場合は、これらの網点をC版、M版、Y版、K版の4つの網点を重ね合わせて表現するため、これらの網点の重なり方によって、モアレが発生してしまう場合があります。

通常、印刷時では、最もモアレが発生しにくい角度に網点を傾けて印刷しています。それは、15度、45度、70度、90度の組み合わせです。人物の肌感を大切にする場合は、M版を45度に設定していることが多いでしょう。

一度印刷されたものをスキャナなどで読み込んで再度印刷する場合などの時、網点の規則性が崩れてしまうことがあります。網点がいびつになってしまったり、印刷する際の版の網点とピッチがずれてしまったりするのです。この場合も、モアレが発生してしまいます。

同様に、プリントアウトされた、画像などをスキャナで取り込んで印刷する場合もモアレが発生することがあります。画像の色の諧調と、スキャナが識別できる色の諧調が異なるため、ずれが発生してしまうことがよくあるのです。

ただし、印刷会社で画像を取り込む場合は、高精細のスキャナを利用していますので、一度高精細で画像を取り込んでから、印刷に適した状態に調整できます。

画像を印刷会社に入稿する際は、データのものはデータのまま、プリントアウトされたものは、その現物を入稿することが、モアレを発生させないために重要なポイントといえるでしょう。

また、画像加工ソフトなどを使用して、画像を加工したものを入稿する際も注意が必要です。データの画像は「画素」と呼ばれる規則性を持った点によって表現されています。これは、印刷と同じ様な丸い点で表現されていて、同様に加工によってモアレが発生することもあります。

デジタルカメラなどで撮影する際、その撮影された画像は縦横規則性を持って点が配置されます。撮影サイズのままで使用する場合は別段問題はありませんが、縮小や拡大を行ったときに、何らかの理由でその規則性が崩れ、モアレが発生してしまうことがあるのです。

この現象を防ぐためには、人の目ではわからない程度のぼかしを掛けるなどを行う必要がありますが、印刷機との相性もあるので、これらの作業は印刷会社に任せた方が無難でしょう。

モアレについては、印刷してみて初めてわかるということもよくあります。これがモアレなのかそれともそういった模様の画像なのかという判断は印刷する人によって異なってしまうのが現状です。

腕のよい印刷会社の場合は、これらモアレについて正しい対応をしてくれるでしょう。そういった印刷会社を見つけるということも、大切な事なのです。