日々進化しています!印刷のワークフロー

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つい20年ほど前までは版下を使用した印刷が主流でした。手作業で文字を配置したり、写真を置きレイアウトを組んでいたのです。それをフィルムに焼き付けて、印刷用のプレートを作成していました。このプレートを印刷機に取り付けることによって、一度に大量の印刷物を作ることが可能となったのです。

この版下を作成する作業は熟練の技術が必要となり、だれでも簡単に行えるものではありませんでした。

しかし、現在では新しい印刷工程としてDTPが主流になっています。DTPとはデスクトップパブリッシングの略称で、日本語に直すと、卓上出版という言葉になります。

印刷物が出来る流れとして、まず、印刷される情報が整理されます。その後その整理された情報をレイアウトを組んで、印刷物の基を作成していくのです。この作成という作業が、以前は版下で行われていたということです。

DTPはこれらの作業をすべてパソコン上で行います。専用のアプリケーションを使用して、文字を組んだり、レイアウトをしたり、写真を配置したりするのです。パソコン上で行えることにより、DTPは一気に普及していきました。

パソコンとそのアプリケーションさえあれば、熟練の職工でなくても、レイアウトを組み、印刷するためのデータを作成することが可能となったのです。

作成された印刷用データを直接印刷機に取り付けるプレートに出力することも可能となりました。そのため、フィルムなどの中間生成物もなくなり、コストも大幅に下げられるようになったのです。

原稿を整理し、印刷用のデータを作成、その後のプレート出力までの作業をプリプレス工程といいます。今までの工程と区別をするために、DTPを用いたプリプレス工程をデジタルプリプレス工程とも言われています。

その後出力されたプレートを使用して印刷機を回します。この工程をプレス工程といいます。実際の紙に印刷をしていくのです。用紙を機械にセットし、プレートを取り付けます。プレートは版とも呼ばれます。

そして、インキの調整を行い、インキング装置にインキをためます。このインキング装置からインキが流れ、プレートからゴムのブランケットに転写されます。そして、ゴムのブランケットから、実際の紙に転写され、印刷されるのです。

印刷された紙は乾燥時間を経て、加工工程へと移されます。印刷機で印刷される紙は仕上がりよりもずっと大きいため、仕上がりサイズに断裁したり穴あけやミシン入れ、折りなどの加工も行われます。また、冊子の場合は製本作業も行われます。これらの工程をホットプレス工程といいます。

以上の工程を経て完成した印刷物は、仕分け包装され納品されていきます。この際、クライアントの指示の通りに、複数のところに納品したり、チラシの場合は折り込みセンターに持ち込まれ、新聞に折り込まれたりします。

デジタル化が進んだことにより、すべての工程で時間の短縮がなされています。また最近では、プレート出力をせずに、DTP作業から直接印刷をするオンデマンド印刷なども普及してきています。

印刷技術は日々進化していますので、このワークフローも近い将来古いものとなってしまうことでしょう。